阿蘇4火砕流堆積物と埋没樹木群:国天然記念物指定に期待高まる

こんにちは♪天領の日田から木を通じて大分と福岡に『子ども達のために五感に響く自然素材で真の健康住宅とエコ住宅を目指して』注文住宅の一戸建てから家具や小物まで発信してる(株)天領木の木輪こと荒川です。

今日は、以前のブログに書いていた9万年前の埋没杉の事が昨日の毎日新聞4月28日(木)朝刊に載ってましたのでご紹介致します。

◇小野川河川敷で発見 市教委「目視でき全国的に貴重」
日田市鈴連町の小野川河川敷で発見された「阿蘇4火砕流堆積(たいせき)物と埋没樹木群」が、5月の文化審議会答申で国天然記念物に指定される期待が高まっている。約9万年前の阿蘇山の大規模噴火と火砕流で原生林がなぎ倒され埋没したもの。文科省に意見具申した市教委は「当時の森林環境や被災、回復過程がよく分かり、学術、地質学的価値が高い。河水で保存状況も非常に良好」という。【楢原義則】
阿蘇山では約27万~9万年前に計4回の巨大火砕流が発生。中でも9万年前の400度という高温の阿蘇4火砕流は北部九州中心に地表の巨木群や生物の生命を一瞬に奪った。
阿蘇山から約60キロ離れた小野川流域でも、県教委の07年1月までの調査で炭化し、生焼けになった埋没樹木群を発見。衝撃で小石が幹にめり込んだ木も。現在は埋め戻した。
指定対象地は小野川河川敷4091平方メートル。埋没林は松や杉、ヒノキなど針葉樹が6割で、残りが広葉樹だ。「気温は今より5~6度低く、鹿児島県屋久島の1100メートル以上の森林様相と同じ」という。
市教委は現在、焼け焦げた長さ4メートル、根元の直径1・5メートルの松の一部をはじめ、20本相当分を保存処理して保管中。同じ阿蘇4火砕流で埋没した佐賀県上峰町の八藤遺跡は04年に国の天然記念物に指定されたが、「小野川流域は肉眼でも確認でき、全国的にも貴重」と指定に自信をみせる。


9万年前の埋没杉は表面炭化してますが、あまりにも軽いので切断して中を見てみる事にしました。

年輪は屋久杉よりもビッシリ詰まっていて確かに今より気温が低かったのでしょう。

(株)天領木の事務所には9万年前の埋没杉がありますので、国の天然記念物に指定される前に皆さん見て頂きたいですね。